昔はマジメな心理カウンセラーだった人が、
今や大人気の催眠術のショーをラスベガスで
やっていると聞いて、見に行ったことがあります。
観客の中から何人か選んでステージに上がってもらって、
催眠にかける…。
ゴリラになってそこら中を駆け回ったり、
椅子に恋をしてしまったり…(笑)。
やらせなのかなー?と思って、
後からゴリラになって観客席を
駆け回っていた人に、
「あれ,本当なの?」と聞いてみたら、
真顔で、「本当だよ」って言ってました!
でも、催眠術って、実はみんなかかっているの、 知っていましたか?
まず、おぎゃーと生まれたその日から、
「家族的催眠術」に
かかり始めます。
その後間もなく、「社会的催眠術」にかけられます。
これは、その後ずーっと続きます。
セルフヒーリングの音声で詳しく話していますが、
私たちの脳波は生まれてから2歳頃までは、
眠っていても、
目が覚めていても、
デルタ波という脳波で過ごしています。
二歳から六歳頃までは、シータ波です。
デルタ波は、大人だったら深い眠りに入っている時の脳波。
シータ波は、眠りに入る直前か、目が覚める直前の脳波。
深く催眠にかかっている時の脳波もこの二つの脳波です。
この二つの脳波の特徴は、
「スポンジのように、周りからのエネルギーを
ぐんぐん吸い取っていく」
というのが特徴です。
つまり、おぎゃーと生まれてから六歳頃まで、
私たちは、
ずーっと催眠術をかけられているようなものです。
始末が悪いことに、かけている方も、かけられている方も、
完全に無意識です。
自分から意識的に目を覚まそうとしない限り、
ずっーと続いていきます。
2012年の夏のロンドンオリンピックで、
サウジアラビアから、初めて二人の女性が
オリンピックに参加しました。
普通、オリンピックに初出場が決まったら、
日本とかアメリだったら、もう、嬉しい悲鳴の大騒ぎ、
祝福の嵐ですよね?
ところが、サウジアラビアでは、まったく違う大騒ぎ。
「女性がオリンピックにでるなんてとんでもない!」
そんな「社会的催眠」が国中にかかっているわけです。
なので、彼女たちはオリンピック出場が決まったとき、
「おめでとう」じゃなくて、
「オリンピックの売春婦」
なんて言われてしまうのです。
恐るべし…。
でも、彼女たちは、
「女性はオリンピックになんてでない」
という社会的催眠から、
確実に目を覚まして
いきました。
また、ドイツのオクサーナ•チュソビティーナさんは、
41歳で現役の体操選手です。
女子の体操選手の平均年齢は、
おそらく20歳前後…。
ここ40年くらいの間、女子体操の世界は、
どんどん低年齢化してきています。
いつも決勝に残るアメリカ、ロシアの両チームでも、
選手はだいたい、16歳から24歳くらいまで。
若さがはじけています。
今、活躍している選手たちも、次のオリンピックは、
おそらく年下のティーンたちに追い抜かれる…。
25歳過ぎたら、出場はおそらく無理……。
そんな社会的催眠スプレーがばらまかれる中、
跳馬を飛び続ける41歳のオクサーナさん、かっこいい…。
ロンドンのオリンピックでも、リオのオリンピックでも、
メダルこそ取っていませんが、決勝まで残って飛び続ける。
社会的催眠術から目を醒ましている人たちの持つすばらしい力を、
こうして垣間見る時、みんな「すごい!」と思って注目する。
でも、表面に表れているすごさの下に隠れているすごさが、
なかなか見過ごされてしまっています。
すごいですよ、「売春婦」と言われながらも、
オリンピック選手になること。
41歳で体操の選手としてオリンピックに出ることも、
本当にすごいです。
でも、一番すごいことは、
彼女たちの「催眠」から
目を醒まして来た力です。
これは無理、あれは無理。
これがあればできるけど、ないから無理。
女だからできない、男には無理。
若すぎて無理、いい年してそんなことできない。
学歴がないから、やったことないから、あーだ、こーだ…。
そんな催眠術が、そこら中に散らばっています。
社会の中、文化の中、学校の中、家庭の中に…。
でも、彼女たちは、自分の中の声を聞き続けた。
自分のハートに従っていった。
そして、力強く目を醒ましていった…。
というわけで、私たちもどんどん、催眠術から
目を覚ましていきましょう。
別に、オリンピックみたいに
大きなことに挑戦することだけが
目を醒ましていくことではありません。
日常の中で、小さいことから始めたらいいんです。
別の記事で、不慣れなことやってみる大切さを書きましたが、
あれでいいんです。
普段だったら、「こんなこと、しないわ~」
と思うことを、
わざわざやってみる。
私の妹が、暑い夏の日に、道ばたで暑そうに歩いている知らない人に、
「ハンカチどうぞー」って渡すの、やってました(笑)。
相手がおどろくのをおもしろがってやっていたみたいですが、
普通だったら、絶対しないですよね?
見知らぬ人に、突然ハンカチ渡すなんて…。
でも、やることによって、
「赤の他人に話しかけたりしない」
そんな催眠術からとけます。
ひとつとけると、また新しいインスピレーションがでてきます。
そして、される側も、もしかしたら、
「私もやってみようかな…」と思うかもしれません。
目が醒めていく波紋が広がっていく…。
素敵です。
窮屈な催眠から目を覚まして、
思いっきりライフを楽しみましょう♩
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