歌と癒しは、暗闇から生まれてきた

いちばん夜が長い日、
冬至になると、

思い出すストーリーが
あります。

 

ネイティブアメリカンの
文化につたわるストーリーで、

“ファーストピープル”と
“クリエイター”のお話し。

 

クリエイターは、
地球を創造した存在。

ファーストピープルは、
地球で、いちばん最初に
創造された人々。

いちばん最初に創造された
人々だったから、
いちばん創造主に近くて、

夜、何も見えない暗闇を
見つめていると、

クリエイターの声を
聞くことができた…。

 

ある時、彼らのうちの
二人が、病気になりました。

病気という症状を、
初めて目の当たりにした人々は、

どうしていいのか、
何が起こっているのか、
わからなかった。

そこで、4人の勇気ある人たちが、
夜の闇の中へと出かけていき、

暗闇の中でクリエイターの
言葉をじぃ…っと待つ…。

 

その中のひとりが、
クリエイターの声を聞き始める。

クリエイターは言います。

「地球上のすべての存在には、
病気という症状をつくりだす
可能性がある…

と同時に、

すべての病気を癒す
可能性も、人々の中に
宿っている…」

 

 

病と癒しについて、
初めての知識を受け取った彼らは、

さらに暗闇の中で
耳を澄ませていると…

彼らの中から、
”歌“が生まれ始めました。

それは、

彼らの中から自然に
生まれてきたと同時に、

クリエイターから
インスピレーションを受け取って、
生まれてきたものでもありました。

 

それぞれが歌を受け取ると、
クリエイターは言いました。

「病気の人たちのもとへ帰りなさい。
そして、彼らのために歌いなさい」

 

4人は村へ帰り、
病人を囲み、すべての人々を
集め、歌を歌い始めました。

歌と共にリズムが生まれ、
リズムに合わせた言葉が生まれ、

人々が動き出し、
踊りが生まれました。

病気だった人は、
次第に活気を取り戻し、
共に歌い、踊るようになりました。

歌が病気の人を
癒しただけでなく、

村全体が、生き生きとした
新しいエネルギーに、

生まれ変わって
行きました…。

暗闇をおそれず、
夜の中へと入っていくこと。

そこでじぃ…っと耳を澄ませ、
英知を受け取る。

英知は、病気が生まれたからこそ、
癒しも生まれることを
伝えてくれる。

そして、病気が生まれたからこそ、
歌が生まれ、人々がつながり、
新しいエネルギーが生まれた。

病気の人が出るたびに、
村中の人々がつながり、
すべての人々が癒される。

その村では、病気の人は、
聖なる人として扱われました。

 

歌は、癒しから、病から、
暗闇から生まれてきた。

冬至の日は、特に暗闇に
たくさんの感謝を捧げます。

私たちは、暗闇が必要な時が
必ずあります。

夜、眠るとき。
カラダを休めるとき。

植物の種が発芽する前。

まだ目も開かない、
生まれたばかりの子供が
初めて世界に出てきたとき…。

暗闇は、私たちをやさしく
包み込んでくれます。

そして、

私たちの人生に、
ときおり訪れる暗闇、

私たちのココロに
訪れる暗闇は、

私たちに勇気をふるい起こさせ、
思いやりと共感を育てる、
大切な機会を与えてくれます。

歌が暗闇から生まれてきたように、
いちばん大切なことが、
暗闇から生まれてくることが
あります。

冬至はそんなことを
思い出す、大切な時間…。

そして、夜がいちばん長い
日の後に、生まれてくる光の季節を、
いっぱいの祝福で迎えてください。

Happy Winter Solstice!

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