アメリカに住み始めてホヤホヤの頃、古本屋さんで、
ある本が目に留まりました。
タイトルは、“The Psychic Pathway”(サイキックへの道)
~A Workbook for Reawakening the Voice of Your Soul~
日本語版は、「魂に目覚める旅:12週間未知能力開発」
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「えー、サイキック?私にもなれるかしらー♩」
なーんて思いながら手に取ると、ワークブックだったので、
普通の本の大きさよりも大きめで、長方形じゃなくて正方形で、
ページをめくると、書き込めるようにたくさんの空白があって、
なんとも楽しそうな本だったので、すぐに購入しました。
内容を覚えているかと言うと、もう、ほとんど忘れてしまったし、
今は、本も手元にないし、まじめにワークをしたかといえば…
ほとんどしなかったと思います…(泣)。
でも、とても楽しく本を読んだことは、覚えています。
何よりも、その本を書いたソニア•ショケットさんの印象、
本の中に時々のぞかれる彼女の生活感が、それは、それは、
魅力的でした。
![sonia](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia-150x150.jpeg)
自分の直感を信頼し、自分の感覚を軸にして、
食べ物も、住む場所も、着るものさえも、彼女は、
自分で好きなようにつくって、好きなように着て、
子育ても、バタバタと忙しい中、とてもクリエイティブに
楽しそうで、自由さが溢れ出ているような印象でした。
「すごいな~、自分の直感に従って生きていくと、
こんな素敵なライフスタイルができるのかな~♩」
なんて、思ったことを覚えています。
その頃の私の生き方と言えば、「既製服」。
若い頃、まだ日本の会社に勤めていた時、
「一家に一台」って言われてたことがあります。
その意味は、
「キミみたいなコが、一家に一台(テレビみたいに)、
いてくれたらいいよねー」
っていう、一応、褒め言葉(のつもり)でした。
「既製服的生き方」が、バーッチリと身に付いていた私でした。
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既製服と言えば、あらかじめ大量生産された既製品。
誰が着ても、たいてい無難に似合って、TPOに合わせて、
取っ替え引っ替え、既製服を着こなしていれば、
どこでも、誰にでも、受け入れられる。
私のその頃の生き方は、まーさーにーそれ。
なるべく受け入れられるように。
なるべく褒められるように。
なるべく評価されるように。
言われたことを、とにかくこなしていく(そうしていれば、安全)。
人が喜ぶような態度を取る(ものすごく自然に、ほとんど無意識に)。
控えめ、謙虚でいる(注:本当の自分を隠している、勘違い謙虚)。
できる限り、NOは言わない(選択肢にない)。
人の話を良く聞く(自分の意見は、あまり言わない。
特に、目上の人や、男性の前では)。
なるべく人のペースに合わせる(人に迷惑をかけてはいけない)。
人の気持ちを尊重する(自分の気持ちは、さておいといて)。
頼まれたことは、なるべく引き受ける(ちょっと無理をしても…)。
…
…
…
…まだまだいっぱいありますけど…。
で、こんな生き方をしていると、本当に、褒められたり、
よろこばれたりするもんだから、それが、本当に正しい生き方のように
思えてくる…。
「それが自分なんだ…」とさえ、思い込んでしまう。
ちょっと、危険な状態です。
「そういう生き方は、正しいよ~♩」っていわんばかりに、
周囲から評価されるし、喜ばれちゃうんですから。
“便利なもの”は、喜ばれるし、重宝されます。
既製服と同じに。
![kiseifuku](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/kiseifuku-150x150.jpeg)
ただ、私の場合、母親がとても変わった人だったので、
実は、私は、ちょっと「既製服的生き方」に、
憧れていたようなところがありました。
私たち3人姉妹は、小学校の6年間、ずーっと、
給食を食べずに、お弁当を持っていってたんですが、
私がカラダが弱かったってことも、ひとつの理由なんですけど、
でも、それよりも、何よりも、母が変わっていた…。
母は、どんな食べ物が、子供たちの給食になっているか、
徹底的に調べ上げるんです。
給食の食材をつくっている工場にまで行って、調査してしまう。
私も一緒に、パン工場に連れて行かれた覚えがあります…。
確かに、40年くらい前のことなので、子供の数がものすごく多く、
どのくらい安いコストで、どのくらい大量生産ができるか…。
そこに一番、価値が置かれていた時代ですから、
学校の給食は、食品添加物満載(苦笑)…だったと思います。
なので、そんなものを自分の子供に食べさせるわけにはいかないと…。
まあ、ここまでだったら、まだ、理解できますよね。
ところが、うちの母は、そこでとまっていないんです。
校長先生に、調査の結果を突きつけながら、
直談判とか行っちゃう。学校の前でビラ配りとかも、しちゃう。
「学校給食はんた~い♩」とか言って…。
すごいですよね。
考えられない。
非常識もいいとこ。
先生たちも、みんな、私の母親のことを
知っている(悪有名)。
お弁当を持っていっているせいで、いじめる子供もいるし、
さらに、いじめる先生だっていました。
ちなみに、私の子供の頃の夢は、
「ふつーのお母さんになること」でした(笑)
なので、小学校の6年間は、忍者になる修行をしたんじゃないかと
思うくらい、とにかく、とにかく、目立たないように、
影を潜めていた…(泣)
給食の時間になれば、嫌でも絶対に目立っていたので…。
なので、
「とにかく、普通でいたい」、
「みんなと同じでいたい」
そんな切実な願いがあったので、既製服的ライフは、
ちょっとした、私の憧れでもあったのです。
なので、私の心の奥底では、
「それ(既製服的ライフ)を、自分でやっている」というのが、
まだ、わかっていました。
まったくの無意識で、「既製服」になってしまっていたわけでは、
ありませんでした。
で、さんざん、既製服をやって、本当にしあわせになれたかというと、
まったくなれなかったので、やめることにしました。
そこからは、癒しへの道、まっしぐらでした(笑)。
アメリカに行った時期は、ちょうど、その頃だったので、
手にしたソニアさんの本から感じた、
「既製服」でもなければ、「白い目で見られる変わり者」でもない、
とっても自然で、自分らしい生き方を楽しむような生き方は、
新鮮で、気持ちのいい~キレイな空気を、
カラダ中に吸い込んであげるような感じがしたのを覚えています。
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その後、ソニアさんは、どんどん有名になっていって、世界中を駆け巡る、
“スピリチュアルリーダー”見たいな感じになっていったと思います。
サンフランシスコは、そういうイベントが多いので、時々、
色んなポスターで彼女の名前や写真を見聞きしました。
「あ、活躍しているな~♩」
「すごいな~♩」
と思いながらも、私も既製服的ライフを一度ぶちこわして、
オーダーメイド、私の特注のライフを、
さらには、自分で自分の服をつくるように、
自分で自分の人生を育てていくことに悪戦苦闘(?)していたので、
彼女のイベントに行ったり、他の本を読む暇もなく、
月日は過ぎで行きました。
いつ頃からか、あまり、彼女の名前を見聞きすることがなくなり、
私もしばらく、忘れていました。
ところが…。
去年、あるコトを耳にしました。
なんと、彼女は、数年前に、エル•カミーノの巡礼に行ったと言うのです。
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わあーお!
エル•カミーノと言えば、聖地巡礼路。
何年か前に、シャーリー•マックレーンが巡礼の旅をして、
その旅を綴った本が、とても話題になりました。
やっぱり内容はもう、ほとんど覚えていないのですが、
本を読み終わって、感動が冷めきらない頃は、
「私も行きたい!」という衝動におそわれていました…。
でも、その前に、じゃあ、富士山の一日登山をトライして見ようかな…とか、
思ったきりで、まだ、やっていません…(汗)。
それでも、“エル•カミーノ”という言葉を聞くと、
私の中で、何とも言えないザワメキが起こります。
もしかしたら、いつか、本当に行ってみるかもしれません…。
なので、あのソニアさんが、エル•カミーノに行ったなんて
聞いちゃった日には、ちょっとドキドキしました。
どうして、行くことに決めたんだろう?
どんな体験をしたんだろう?
一体、彼女に、何が起こったんだろう?
エル•カミーノの巡礼路は、フランスのピレネー山脈を経由して、
スペインの北部、カミーノ•デ•サンティアゴへとたどり着く、
800キロの道のりです。
その長い道のり、平たんではない山道、不安定な天気、
加えて大きな荷物をしょって2ヶ月も歩き続けることは、
よっぽどの意志と決心がなければ、できないことです。
そんなソニアさんが去年出した本のタイトルは、
“Walking Home”
-A Pilgrimage from Humbled to Healed-
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私的に意訳すると、
「自分へと帰る道―癒しへの巡礼―」
こんな感じでしょうか…。
本の前書きに、こんな文章がありました。
(これも私の意訳です)
”…これまでに私を助けてくれた、どんなツールも、役には立ちませんでした。羞恥心、挫折感に苛まされ、私はもう、人に教えることも、誰かのために、
カウンセリングをすることもできなくなっていました。
私は、もう一度始めから、本当の思いやりと謙虚さを知るために、
過去に置き去りにしていた苦しみ、痛みに、向き合わざるを得ない状態に
ありました。
巡礼の旅によって私は、それを成し遂げることができました。
800キロ(500マイル)に渡る、フランスのピレネー山脈を通って、
スペイン北部のカミーノ•デ•サンチアゴへたどり着く巡礼路を歩くことによってのみ、私は、自分を犠牲に、否認して来た在り方から、本来の私を取り戻すこと、内側の静けさを取り戻すことが出来たのです。
私の物語は、ここから始まっていきます。”
彼女の物語は、お兄さんの死から始まります。
ある朝突然、眠りについたまま、お兄さんのブルースが、
亡くなってしまうのです。
その2日前には、
「バースデープレゼントは、ローリングストーンズの
DVDが欲しい~♩」
なんて言っていたお兄さんなのに、
突然、逝ってしまった…。
その数週間後、最愛の息子を亡くし、悲しみを癒せないまま、
まるで息子を追うように、今度はお父さんが亡くなってしまう…。
6週間という短い間に、突然、大切な家族が、
二人もいなくなってしまった…。
ソニアさんは、それまで35年間に渡って、
スピリチュアル•カウンセラー、メンター、コーチ、師として、
多くの人を癒し、しあわせに導いて来ました。
![sonia50](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia50-150x150.jpeg)
![sonia14](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia14-150x150.jpeg)
著書の数は20冊を超え、どんな逆境にもめげず、
いつも明るくポジティブで、笑顔がとても素敵で、
仕事を愛し、家族を愛し、はたからみても、
すべてを手に入れているように見えたと思うし、
彼女自身もそう思っていました。
ところが、二人の死をきっかけに、深い悲しみと共に、痛み、
怒りが、まるで火山が爆発したように、止まらなくなってしまいます。
あれだけ多くの人々を癒しに導いて来たと言うのに、
どんなツールも、まったく役に立たない。
自分の感情を、コントロールできない。
そんなことは、今までなかった…。
人を導く立場にいたハズなのに…。
さらに、羞恥心と罪悪感が加わります。
ただ寄り添って欲しかった、30年も連れ添った夫は、
そんな彼女の状態に困惑するばかりで、逆に、どんどん離れていく…。
2ヶ月後に、彼は家を出て行きます。
すべてが壊れていくー。
自分が壊れていくー。
ここで彼女ができることはもう、
神さまにお祈りをすることだけでした。
すがるように癒しを求めながら、彼女はお祈りをします。
そして、出て来た答えにソニアさん自身が驚きました。
エル•カミーノへの巡礼の旅だったのです。
![el-camino-32](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/el-camino-32-150x150.jpeg)
![el-camino31](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/el-camino31-150x150.jpeg)
![el-camino33](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/el-camino33-150x150.jpeg)
お兄さんのブルースは、ソニアさんのひとつ上で、
小さい頃は、二人はとても仲良しだったそうです。
でも、10歳の頃、お兄さんがドラムを習い始めてからは、
どんどんバンド活動に夢中になり、大人になるにつれて、
彼は、ドラッグ世界にはまりこんでいきます。
そして、彼の心と体を蝕むようになっていきます。
薬物で心身共にボロボロになってしまったブルースを、
家族は一生懸命にサポートします。
ソニアさんは、つねに、「思いやりのある妹」を、
やり続けます。ブルースがどんなひどい態度をとっても、
許すこと、受け入れること…。
それが”スピリチュアルな生き方”だと思っていました。
![el-camino34](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/el-camino34-150x150.jpeg)
人が苦しみに飲み込まれてしまう時、どんどん周りが見えなくなります。
自分の苦しい世界に、はまり込んでしまいます。
時には、その苦しみを周りにぶつけ、周りを傷つけることも多々あります。
でも、ソニアさんは、お兄さんが亡くなるまで、一言も文句も言わず、
「思いやりをもった妹」、「スピリチュアルな生き方」を貫き通しました。
最初に出て来たのは、そんなブルースに対する、
激しい怒りでした。
本当は、ドラッグにおぼれて、家族を苦しめる兄に、
とことん、嫌気がさしていた、疲れていた、もうたくさんと思っていた。
そして、さんざん、家族を振り回したあげく、
勝手にいなくなってしまった。
彼の死をきっかけにして、今まで封印していた痛みが、
怒りが、深い悲しみと共に、火山のように吹き出して来たのです。
そして、お父さんは、そんなブルースをこよなく愛し、
最後まで、いつも心配し、気にかけ、大人になっても、
毎日、様子を見に行っていました。
ソニアさんは、1957年生まれです。その頃の時代は、
アメリカでも、まだまだ、父親というのは、娘の存在を、
娘としてしか見ていない時代です。
「娘としか見ていない」
どういうことでしょうか。
「同じ対等な人間としては、見ていない」
ということです。
先にも書きましたが、ソニアさんは、スピリチュアルなメンターとして、
素晴らしいカウンセラーとしてキラキラと輝き、大成功をおさめていました。
でも、そんな生き方を、彼女のお父さんは、
まったく認めていませんでした。見てもいませんでした。
お父さんの前で、仕事の話をするのは、まったくのタブーでした。
人の意識の奥に潜在する無意識は、知らないでいると、
“恐るべし…”です。
「娘はこうあるべき」という範囲を超えようとすると、
無意識に、それをじゃましようとするおとーさん、
じゃまはしなくても、どうしていいかわからなくなって、
困惑してしまうおとーさん、受け入れられなくなってしまうおとーさん…。
そんなおとーさん、たくさんいます(泣)。
繰り返しますけど、無意識です。
多くのおとーさん、男性には、まだまだ女性に対する、
「無意識の観念」があります。
「女性は、男性の後ろにいるべき存在」
「自分を超えてはならない存在」
だって、「自分よりも、劣っている存在だから」
これ、古~い、でもまだ生きている、社会的な集合無意識です。
またの名を、恐るべし、社会的催眠術…。
なので、それが自分の娘の成功であれ、自分の思い通りに生きない
娘たちに、多くの父親は、無意識の怖れを抱きます。
そんな不条理すべてを封印し、つねに思いやりのある態度で、
「ケアをする人」をやってきたソニアさん。
愛されるために、
評価されるために、
受け入れられるために、
私たちは、全力を尽くすのです。
夫に対しても、つねにケアする側だったソニアさん…。
初めてソニアさんが助けが必要になったとき、
いつもケアされる側だった夫は、困惑し、寄り添えない…。
二人の死の2ヶ月後、夫は出て行き、
ソニアさんは、エル•カミーノへ行くことを決めます。
![sonia4](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia4-150x150.jpeg)
すでに行く前から、たくさんのプロセスが、彼女に起こります。
印象的だったのは、彼女が、登山靴を選んでいる時の場面。
その筋専門のお店の人は、彼女がエル•カミーノに行くと聞いて、
ものすごく真剣に、靴を選んでくれます。
ソニアさんが、「これでいいわ」と言っても、
じっくりと靴の中の足の感覚をたずねたり、
10分間、店内を歩いて来るように指示したり、
ものすごく丁寧に、ソニアさんのために、靴を選んでくれるのです。
それがソニアさんにとって、ものすごくい心地が悪いのです。
いつも、自分の用事は、ささっと済ませてしまっていたソニアさん。
他の人が、それだけじっくりと自分をケアしてくれることに、
まったく慣れていないことに、彼女は気づきます。
そんな生き方をしてきたソニアさんにとって、
誰のケアもせず、家を空け、子供も仕事もクライアントも後に残し、
一ヶ月半、ひとりでエル•カミーノへの巡礼をすることは、
言うまでもなく、大きな、大きな、チャレンジでした。
![sonia3](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia3-150x150.jpeg)
さて、この先の、彼女のエル•カミーノへの道のりは、
ソニアさんの本を読んでのお楽しみ~♩に、しておきます。
(早く、日本語版が出てくれるといいなー♩)
巡礼の後、ソニアさんは、言いました。
(本が出版された時のインタビューで、言っていました)
「私を一番、苦しめていたもの、それは“否認”でした」
これは、とても、とても、大切な一言だと思うのです。
あなたも、自分の胸に手をあてて、耳を澄ませてあげてみて下さい。
認めたくない自分を、どこかに置き去りにしてないかな…?
感じたくない痛みにフタをしていないかな…?
“否認”こそが、拷問のような苦しみを彼女に与えていたこと。
“スピリチュアルな生き方をしている人”でいたかったこと。
”しあわせに生きている”と、思いたかったこと。
つねに、”優しく強い人”でありたかったこと。
実際に、彼女はそうでした。それはうそではありません。
でも、その影に隠された彼女の怒り、ネガティブな感情は、
いつも否定され、否認され、暗闇の中に置き去りにされたまま、
癒されないままでした。
そこに、やむを得なく光があたり、もう、向き合うしか方法がなかった。
もう、否認することは1ミリも出来なくなっていた。
そして、彼女は、一歩、一歩、エル•カミーノへの道のりを
踏みしめるたびに、足の痛み、カラダの痛み、心の痛み、
泥沼のような疲労感、それらすべてを自分で引き取って、
本当の癒しへと、本当の自分へと、向かっていきました。
![sonia13](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia13-150x150.jpeg)
私たちの中には、みんな、「こうなりたい自分」という
イメージや、思いがあります。
すばらしいセラピスト…だったり、
ビジネスで大成功をおさめている人…だったり、
スピリチュアルな人…だったり、
異性にモテモテな人、
しあわせな家庭に恵まれている人、
何もかも手に入れている人、
誰からも好かれる人…
人それぞれですが、「こうなりたい」と思うことは、
私たちを前に進ませ、成長させていく、とても大切な要素です。
でも、「こうなりたい」という思いが、
いったい、どこから来ているのか…。
誰に教わったことなのか…。
いつの間にか、
「これが女性としてのしあわせ」とか、「男はこうあるべき」とか、
外側から受け取った既製服のイメージに、染まってしまっていないかどうか…。
いつの間にか、
周りからの評価をえるために、「こうなりたい自分」を、
「こうなるべき自分」と、すりかえてしまっていないか…。
いつの間にか、
自分の痛みを隠すために、「しあわせな自分」を
演じてしまっていないか…
一度、確認してあげるといいと思います。
私なんてもう、ほんと、ひどかったですからー(苦笑)。
既製服の時期、本当に自分はしあわせだと思い込んでいましたから…。
でも、ふたを開けたら、劣等感や無価値感が、どろどろと…(笑)。
ま、みんな、そんなもんです(笑)♩
そうしないと、生きにくかった時代でしたから。
でも、どんな自分を見つけても、
まずはいっぱい、ほめてあげてください♩
「ここまで、よくやってきたね…」って。
![sonia10](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia10-150x150.jpeg)
![sonia25](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia25-150x150.jpeg)
![sonia12](http://selfhealing7.com/wp-content/uploads/2017/01/sonia12-150x150.jpeg)
どんな自分を発見しても、「発見して良かった!」と、
たっぷり心の中で抱きしめてあげてください。
誰よりも大切な、大切な、あなたの一部です。
ソニアさんのコトバ、時々、思い出してみて下さい。
「否認は拷問…」です。
自分を丸ごと、愛していきましょう♩
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